
我々テラスは自然循環型農業に取り組み、できるだけ「環境に負担をかけないこと」を目指して化学合成農薬や化学肥料を使用せず栽培しています。そして自然豊かなここ宇陀の大地で薬草、野菜を育て、その良質な大地で育った野菜や薬草を様々な加工品に製造し販売しています。
◎大和当帰(トウキ) ◎甘茶 ◎ホワイトラベンダー ◎黒豆 その他こだわりの各種野菜
大和(奈良)の薬草

生薬名 | トウキ(当帰) |
科名 | セリ科 |
季節 | 夏 |
使用部位 | 根 |
用途など | 婦人薬、鎮痛、鎮静 |
解説 |
山地に自生する芳香を持つ多年草です。夏から秋にかけて、多数の白い小花をつけ、葉は濃い緑色でつやがあります。 婦人役に配合される代表的な生薬で、「当帰」の名は「まさに帰るべし」の意といわれ、妻が夫の元に帰ることを意味しています。 生薬の品質は大深当帰(大和当帰)が良いとされていますが、数が少なく、北海道当帰が主流となっています。 漢方では、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん )、十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)、四物湯(しもつとう)などに配合されます。 |

生薬名 | シャクヤク(芍薬) |
科名 | ボタン科 |
季節 | 春 |
使用部位 | 根 |
用途など | 婦人薬、鎮痛、鎮 |
解説 |
中国から渡来した多年草で、観賞用としてよく栽培されています。 初夏から白色に淡紅色、その他改良された多様な色(園芸品種)の大型で美しい花を咲かせます。 婦人薬処方として有名な「当帰芍薬散」をはじめ、多くの漢方処方に配合されています。奈良県で古くから薬用に栽培された大和芍薬は良品として知られています。 漢方では、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)、四物湯(しもつとう)などに配合されます。 |

生薬名 | ジオウ(地黄) |
科名 | ゴマノハグサ科 |
季節 | 夏 |
使用部位 | 根 |
用途など | 止瀉、緩下、利尿 |
解説 |
中国原産の多年草で、葉にはちりめん状のしわがあり、表面には細かい毛が生えています。初夏の頃に30cmほどの茎に淡紅色の筒状の花を咲かせます。 奈良県に縁のある薬草で、江戸時代に栽培されており、現在でも橿原市に「地黄町」という地名が残っています。漢方では、八味地黄丸(はちみじおうがん)などに配合されます。 |

生薬名 | サフラン |
科名 | アヤメ科 |
季節 | 秋 |
使用部位 | 雌しべの柱頭 |
用途など | 婦人用薬(生理痛、生理不順等) |
解説 |
南欧原産の多年草で、西洋で古くから用いられています。花茎は短く、葉と株を葉鞘に包まれ、花が終わってから葉が成長します。 淡紫色の花の中に上部が3本に分かれた鮮黄赤色の花柱があり、薬用、染色に用いられます。またブイヤベース等にスパイスとしても使用されます。 |

生薬名 | キキョウコン(桔梗根) |
科名 | キキョウ科 |
季節 | 夏 |
使用部位 | 根 |
用途など | 去痰、排膿薬 |
解説 |
日本各地に分布し、また観賞用として栽培されている多年草。 根は白く多肉。高さ1m以上にもなります。夏には紫または白で鏡型の五裂花をつけます。秋の七草のアサガオはキキョウのことだと言われています。 漢方では、桔梗湯(ききょうとう)、防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)などに配合されます。 |

生薬名 | カッコン(葛根) |
科名 | マメ科 |
季節 | 夏 |
使用部位 | 周皮を剥いた根 |
用途など | 発汗、解熱、鎮痛 |
解説 |
日本各地の山野に見られるツル性の多年生植物で、秋の七草の一つです。夏に周囲を圧倒するように繁茂する姿は活力に満ちています。秋に紫赤色の花をつけ、その後褐色の毛で覆われた莢果を作ります。 また、根のデンプンを葛粉とし、和菓子等にも用います。なかでも奈良の吉野葛は有名です。 |

生薬名 | ゲンノショウコ(現証拠) |
科名 | フクロソウ科 |
季節 | 夏 |
使用部位 | 地上部 |
用途など | 止瀉、整腸薬 |
解説 |
日本各地の山野の道端に自生する多年草で、花は紅と白があります。 最もよく使われている民間薬の一つで、薬効が優れているというところから「現の証拠」、「タチマチグサ」と呼ばれ、またはじけた実の形から「ミコシグサ」などの別名があります。 |

生薬名 | ジュウヤク(十薬、重薬) |
科名 | ドクダミ科 |
季節 | 夏 |
使用部位 | 全草 |
用途など | 消炎、利尿 |
解説 |
日本各地で見られ、山野の木陰や庭の湿地に群生しています。特有の臭気からドクダメ(毒溜め)、毒を抑えるのでドクダメ(毒矯め)、毒にも痛みにも効くのでドクイタミ(毒痛)と呼ばれたのが名の由来であるといいます。 古くから民間薬として用いられ、多くの薬効を持つことから「十薬」の名があります。各地に別名があり、それだけ古くから広く親しまれてきた薬草です。 葉や地下茎を食用にできます。 |

生薬名 | ガイヨウ(艾葉) |
科名 | キク科 |
季節 | 夏 |
使用部位 | 葉 |
用途など | 消炎、解熱 |
解説 |
全国各地の山野に見られる多年草です。葉の裏側には白い綿毛が密生し、これを取ってお灸に使う「モグサ(熟艾)」をつくります。 桃の節句(上巳の節句、草餅の節句)には草餅に、端午の節句にはショウブとともに軒端にさしたり、ふろに立てたりします。 漢方では、芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう) などに配合されます。 |

生薬名 | サイコ(柴胡) |
科名 | セリ科 |
季節 | 夏 |
使用部位 | 根 |
用途など | 消炎、解熱 |
解説 |
山野に自生し、各地に栽培されている多年草。江戸時代には全国的に生産されました。特に静岡県三島で採取されたものが、良質だったため、ミシマサイコと呼ぶようになっています。 漢方では解熱、抗炎症などを目標に慢性肝炎、慢性腎炎、代謝障害などに用いられます。 漢方では、小柴胡湯(しょうさいことう)、大柴胡湯(だいさいことう)などに配合されます。 |

生薬名 | ニンドウ(忍冬)[全草] |
科名 | スイカズラ科 |
季節 | 春 |
使用部位 | 蕾および全草 |
用途など | 利尿、解熱、消炎 |
解説 |
全国各地に自生する常緑樹で、冬も枯れず“冬を忍ぶ”ことから「ニンドウ(忍冬)」の名で呼ばれます。また初夏に芳香のある白い花をつけ、後に黄色に変わるため「金銀花」とも呼ばれます。 花や葉を煎じて用います。 漢方では治頭瘡一方(ぢづそういっぽう)などに配合されます。 |

生薬名 | サンショウ(山椒) |
科名 | ミカン科 |
季節 | 春 |
使用部位 | 成熟した果皮 |
用途など | 芳香性苦味健胃薬 |
解説 |
各地の山地に自生し、また庭木として植えられている落葉低木です。香りの高い若葉やピリリと辛い実は、香辛料として日本料理に欠かせないものです。 トゲのないアサクラザンショウは、果実が大きく香りも強いので良品とされ、生薬に用いられています。 漢方では大建中湯(だいげんちゅうとう)、当帰湯(とうきとう)などに配合されます。 |

生薬名 | ボタンピ(牡丹皮) |
科名 | ボタン科 |
季節 | 春 |
使用部位 | 根皮(芯を除く) |
用途など | 婦人薬、鎮静、鎮痛 |
解説 |
古くに伝来した中国原産の落葉低木です。一般的に観賞用として多く栽培されています。紫、白、紅、黄など多様の色のある花は、直径20cmにもなる大型で美しいものです。 薬用には、根を発育させるため、開花させずに蕾を取り除きます。園芸用のものはシャクヤクの根にボタンを接木してものがほとんどなので薬用には用いません。 漢方では桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、八味地黄丸(はちみじおうがん)などに配合されます。 |

生薬名 | モッカ(木爪) |
科名 | バラ科 |
季節 | 春 |
使用部位 | 果実 |
用途など | 利水、鎮咳、鎮痛 |
解説 |
花期は4月で枝先に3cmほどの淡紅色の花をひとつつけます。 果実は卵形で11月頃には落葉した枝に黄色く熱してぶら下がっています。成熟した果実は表面にロウ状のテカリが出て甘い香りを放ちますが、味は渋くて酸味が強く、硬いため、生食はされません。 リキュール漬けにして、疲労回復などにも用いられます。 |